1LDKのレイアウト|洋室とLDKの役割分担と家具の決め方
1LDKの価値は、面積ではなく「寝る場所と過ごす場所を分けられる」ことにあります。同じ 40㎡ でも、ワンルームの 40㎡ と 1LDK の 40㎡ はまったく違う住み心地になります。逆に言うと、この分離を活かせない家具の置き方をすると、1LDKに住む意味がほとんど消えます。
1LDKの広さの目安
| 部分 | よくある広さ | 実寸の目安 |
|---|---|---|
| LDK | 8〜12畳 | 約 360×360cm 〜 450×450cm |
| 洋室 | 6〜8畳 | 約 364×273cm 〜 364×352cm |
| 全体 | 35〜45㎡ | 玄関・水回り・収納を含む |
注意点として、「LDK 10畳」の表示に、キッチンの設備が占める面積が含まれていることがあります。実際に家具を置ける面積は、表示より 2〜3畳ぶん少ないと考えておくと計算を外しません。
役割分担の型(3パターン)
1. 王道:洋室=寝室、LDK=生活
洋室にベッドと収納だけを置き、LDKにソファ・テーブル・テレビを置きます。洋室のドアを閉めれば寝室が視界から消えるのが最大の利点です。来客時も、洋室を閉めるだけで片付いた状態を作れます。
洋室が6畳なら、シングルまたはセミダブル+クローゼットで埋まります。ダブルベッドを入れると、他はほぼ何も置けません。
2. 在宅ワーク型:洋室=仕事部屋、LDK=生活+就寝
在宅勤務が中心なら、洋室を仕事専用にしてドアを閉められるほうが効率が上がります。この場合、寝るのはLDK側でソファベッドを使うことになります。
ソファベッドを選ぶときは、展開したときの寸法を必ず確認してください。座った状態で 150×85cm でも、広げると 150×195cm になります。広げた状態で通路が 60cm 残るかが判断基準です。ここを見ないと「夜になると部屋を通れない」ことになります。
3. 二人暮らし型:洋室=寝室、LDK=共用
二人で住むなら、洋室にダブルまたはセミダブルを入れます。両側から乗り降りできるかどうかが快適さを分けます。洋室6畳+ダブルベッドだと片側は壁付けになり、片方が必ず乗り越えることになります。洋室8畳が二人暮らしの実質的なラインです。
LDK側は、ダイニングテーブルとソファの両立が問題になります。LDK10畳未満なら、どちらか一方に絞るのが現実的です。折衷案として、ローテーブル+ソファでダイニングを兼ねる形があります。
失敗しやすい3つのパターン
- LDKにベッドを出してしまう。 洋室が狭いからとLDKで寝ると、1LDKである意味が消えてワンルームと同じになります。それなら家賃の安いワンルームで足りたはずです
- 仕切りのドアの前に家具を置く。 洋室とLDKの間のドアは、開き戸なら半径80cmの扇形が必要です。ここに棚の角がかかると、部屋を行き来するたびに引っかかります
- ダイニングテーブルの椅子を引くスペースを忘れる。 椅子は座るときに 50cm 前後後ろに下がります。テーブルの奥行だけで計算すると、椅子が壁やソファにぶつかって座れません
決める順番
- 洋室を何に使うか先に決める。 寝室か仕事部屋か。ここが決まらないと家具は選べません
- 洋室の家具を決める。 狭いほうから決めます。広いほうから決めると、洋室に入らないものを買います
- LDKの主役を1つ決める。 ソファかダイニングテーブルか。両方を主役にすると通路が消えます
- 通路を測る。 玄関から洋室まで、途中で 60cm を切っていないかを見ます
- 扉の開閉範囲を確認する。 玄関・洋室・クローゼット・冷蔵庫のすべてです
壁のある間取りは3Dのほうが分かる
1LDKのように壁で仕切られた間取りは、平面図だけでは判断しづらくなります。「洋室のドアを開けたときにベッドとぶつからないか」「LDKからテレビが見える位置に洋室のドアが来ていないか」といったことは、立体で見て初めて気づきます。
本サイトのシミュレーターは、外周の壁だけでなく部屋を仕切る内壁とドアも引けるので、1LDKの形をそのまま作れます。家具を置くと、通路・扉の開閉・収納の前のスペースを自動で判定します。